kiko Blog

おち夢クリニックで不妊治療。

【流産】 手術当日

手術当日。タクシーで病院まで行く。10時半の予約だけど、早めに行った。待合にいっぱいの妊婦さんの中、待つのが嫌だったので。
すぐに呼ばれて、血圧と脈拍の測定。あと内診。ここの先生はすごくせっかち。会社をしばらく休んでいるので、診断書が出るか聞いてみたら
「え? 明日から会社行っていいけど、いる? だって全然いつも通りでどこも悪くないでしょ!」
と言われた。びっくり。
「書けって言われれば書くけど、3日くらいで十分でしょ」
と。どこも悪くないでしょ、と言われてほんとうにびっくりした。流産して今から手術する人に医師がいう事なんだろうか。まあ、医師にとっては毎日のようにやっている処置で、自然妊娠だろうが、不妊治療で授かろうが、全く関係ないんだろうけれど。
その後、手術をする部屋に。足を固定されて、まず、注射(麻酔が効きやすくなる?みたいな。うろ覚え)をして、次に麻酔。わたしは血管が細いらしく、いつも点滴とかも苦戦されるのだが、この日も苦戦。ひじの内側がだめで、手の甲で。
数を数えてくださいと言われ、3まで数えたら、急にものすごく気持ちが悪くなって、そこから意識がない。4と数える前に、気持ち悪い!と言った。別の看護師が、針を刺した手の甲が腫れてきている、と言うのまでは聞こえた。
記憶がないけれど、嫌な夢を見た。水道の水が流れる音と、カチャカチャ何か片づける音で目が覚めた。
「大丈夫ですか? 目が覚めましたか?終わりましたよ」
と、看護師に声をかけられた。全然意識のないうちに終わってよかった、とホッとする。
「しばらくこのまま休んでいいですよ」
と言われたので、目を閉じた。
しばらくして、また声をかけられて、ベッドを起こしてもらう。結局、反対の手の甲からも麻酔をしたようで、両手に絆創膏がついている。
「ごめんね、たくさん刺して」
と、言われた。
車椅子に乗って移動。ふらふらしてうまく立てなかった。
ベッドのある部屋で、しばらく休んで、もう帰っていいですからね、と言われる。
生理2日目くらいの、お腹の痛さと、出血の感じ。
すぐには動けなかったので、20分くらい休んで、夫に連絡し、迎えにきてもらう。
赤ちゃんが元気だったら、今日で9w。おそらくおち夢を卒業できたのにな。ふと、思い出して悲しくなった。
夫が15分くらいで到着したので、すぐに帰り仕度をする。
この半月ずっと続いていた薄ら気持ち悪い感じがあまりなく、急にお腹が空いてきた。夫と、近くの定食屋さんに行く。なんでも食べられる気分で豚カツ定食を頼んだけれど、全部は食べられなかった。
帰宅して、横になったら、すぐに寝てしまった。夕方までぐっすり寝ていたので、夫が、このまま目を覚まさないんじゃないかと、心配したそうだ。多分すごく疲れたんだと思う。
おち夢に転院して、5ヶ月。ずっと仕事をしながら治療を続けて、陽性が出てからも不安な日が続いて、ぷつっと糸がきれたみたいになった。
2年前に円錐切除をして、それからずっと不妊治療、そして流産と、夫には心配をかけてばかりいて、ほんとうに申し訳ないと思う。体調が戻ったら、真面目に晩ご飯も作って、家事もしっかりやろう。
早く元通りの生活に戻って、治療をはじめたい。